デザインには文字や写真などの原稿を元に目的にあった紙面を構成していきます。その中でバックの地紋やワンポイントのアイキャッチとしてよく使われるパターンを紹介します。

それらの中で着物の柄や千代紙などによく使われる代表的な和柄を紹介。

中には意外とモダンなものが見られます。また、シンプルな文様だけに海外にも同様なものが見られます。

市松

江戸時代中期の上方歌舞伎役者、佐野川市松(さのがわいちまつ)が舞台衣装の袴に愛用していた文様を、同時代の女性がこぞって小袖に取り入れたことから広まったといわれる模様です。

シンプルでタイムレスな文様ですね。

この柄はシンプル故に欧米にも見られます、チェス盤などが代表例。

うろこ

三角形を並べた柄で魚などの鱗のような印象からうろこ柄と呼ばれています。

三角が規則正しく並ぶことでリズム感が感じられます。

この文様もシンプル故にいつの時代にも使われる文様です。

青海波

波をパターン化した柄です。大変おめでたい柄とされています。

アジロ

漢字では網代と書きます。木や竹、草などの植物を、細く薄く加工した物を材料として縦横交互に編んだ物の総称です。

かごめ

カゴを編んだ時にできる模様を和柄にしたものです。アジロ柄に通じるものがあります。

麻の葉

古くから使われていた柄です。麻は丈夫ですくすくと育つことから、子どもの産着に用いられるなどの習慣があります。

矢絣

矢絣(やがすり)とは、矢羽根を図案化した模様です。明治時代や大正時代には女学生を始めとする若い女性の間で流行しました。ドイツ製某高級スポーツカーのシンボルにも使われていますね。

亀甲

文字通り亀の甲羅をパターン化したもの。大変おめでたい柄とされています。

紗綾形【さやがた】

着物の地紋や白襟として多用されています。また、襖の文様として知られ、歌舞伎の舞台でも多くの場面で登場します。

卍(まんじ)を斜めに崩して連続文様にしたもののでこれもおめでたい柄とされています。

自然や身近なものをアレンジして粋なパターンに仕立てた柄は今もよく使われています。和物以外にも文房具や食器などにさりげなく使われていることが多いようですね。今回はとくに抽象的な幾何学的でありながら和「和」を感じさせる柄を紹介してみました。

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